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40年の歴史に幕「海猫屋」小樽の歴史的建造物再利用の先駆け


札幌も一気に寒くなり、自転車に乗れる気がしなくなった今日この頃です。

こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

小樽で40年レストランをされてきた『海猫屋』が10月いっぱいで閉店すると言う噂を聞き、ギリギリで行ってきました。

『海猫屋』は、小樽出身の作家、小林多喜二の小説「不在地主」のモデルになったことで有名です。当初はライブハウスとして、オープンしたそうです。れんが造りの建物に、蔦が絡まっている様子がなんとも素敵で小説のことは、わかりませんが学生の時からこの風情を楽しみに訪れていました。

海猫屋の外観

海猫屋の外観

もちろん歴史的建造物で平成3年に小樽市景観賞を受賞しております。

歴史的建造物再利用事例集No.15(PDF)

元磯野商店倉庫

元磯野商店倉庫でした

最後のメニュー

最後のメニュー

ウニと蟹のポテトグラタン

ウニと蟹のポテトグラタン

二階の様子

二階の様子

 

海猫屋のHPより

1976年6月に喫茶店、ライブハウスとしてオープンして以来、今年で40年をむかえます

海猫屋に来た事がある方も、初めての知ったという方も、どうぞゆっくりご覧ください。

海猫屋の建物は、1906年(明治39年)に佐渡の商人磯野商店が建てた3階建ての倉庫です。

煉瓦造りの代表的建造物のひとつで、壁に構造は二重煉瓦積、屋根は防火の為、瓦が用いられています。

小樽出身の作家、小林多喜二の小説「不在地主」のモデルになりました。赤いレンガに緑の蔦がからまり独特のムードが漂います。

 

小樽の街とともに歴史を重ねてきた由緒ある建物です。数多くの映画やテレビドラマ、CM等の舞台にもなっています。

1986年には、直木賞作家の村松友視氏が海猫屋を題材に小説を書いています。

「海猫屋の客」というタイトルで朝日新聞社から出版されました。のちに文庫本にも、なっています。

しかし、小説に描かれたような雰囲気やイメージは、今の海猫屋には、ありません。

 

かって、この場所で演じられていた暗黒舞踏の「北方舞踏派」や「鈴蘭党」は、小樽を去り、海猫屋の舞踏の舞台としての面影は薄れていきました。

そして、1990年には、店内を大幅に改装し稽古場だった2階を店舗に改装魚介類を使った店として生まれ変わることになりました。1階はダイニングテーブル、2階は、照明を抑えた空間に自然木の広いテーブル。とても落ち着けるスペースです。

冬には、暖炉に火が焚かれ北国ならではの雰囲気をかもし出します。

ワインを片手に北海道の旬の食材をつかった料理を味わってください。

 

時の流れが止まってしまったような街。

つかの間の幻を見ることができる街。小樽。 その幻を求めて人々が、小樽を訪れるのかもしれません。

小樽に来ることがありましたら、是非、立ち寄って下さい。

2016年10月3日追伸

40年という長きにわたり海猫屋を愛してくださったお客さまに心から感謝いたします

 

 

小樽の歴史的建造物再利用の先駆けとしてとっても素適な空間を提供してくれたことに感謝します。

 

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