旧永山邸リニューアル1周年記念講演


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟お客様のファン創りのお手伝い
DMアドバイザーの智恵子です。

日曜日は、旧永山邸リニューアル1周年記念講演に足を運んでみました。

旧永山武四郎邸

旧永山武四郎邸

旧永山邸は、第2代北海道庁長官を務めた永山武四郎の私邸で
和洋折衷の建物です。

旧永山邸とつながっている旧三菱鉱業寮

旧永山邸とつながっている旧三菱鉱業寮

旧永山邸は、無料で見学ができ、
旧三菱鉱業寮は、1階にナガヤマレストというカフェと展示室、
2階は幾つかの部屋がレンタルスペースとなっています。

和室で和の椅子

和室で和の椅子

定員20名とのことでしたが、お部屋いっぱいにお客様がいらっしゃいました。
ボランティアガイドの方が多数いて、
年齢層はかなり高めです(笑)

北海道大学名誉教授 角幸博氏の講演

北海道大学名誉教授 角幸博氏の講演

旧永山邸のリニューアルを手がけた角幸博氏より
リニューアルにあたって、最初の姿に復元することを心がけたことや
古い建物を残すことの歴史的価値についてお話を伺えました。

リニューアル前の姿

リニューアル前の姿

リニューアル前は茶色だった柱や窓枠、バルコニー(?)は
ヤスリで削ってみると、下に薄いエメラルドグリーンが出てきたそう。
忠実に復元して、明るく爽やかな印象に変わりました。

また、トイレの掃き出し窓や炉など、
今は活かせないけど、昔はこうだったという証拠を残すようにしたそう。
無くしてしまうと分からなくなってしまいますが
残しておくと、想像することができますね。

そうそう室内の壁紙を剥がすと中から開拓使時代の古文書がでてきたそう!
昔は不要になった紙をこういうところに活かしていたようです。
何が書いてあるかを調べるともしかしたら歴史的な発見もあるかもしれませんが、
全部取り出すには、お金がかかりすぎるので、
そっとまたしまって置いたとのこと。
こちらも未来への置き土産ですね。
ロマンが広がります〜

棟飾り・出窓・破風など、清華亭や豊平館と似ている箇所が多くあり
もしかしたら、同じ職人さんが建築に携わったものではないかと思われます。

第二部では、トークセッションでした。
ナガヤマレストを運営する野村ソウ氏と
旧永山邸の館長福田秀則氏を加え
進行役に、まちづくりプランナーの酒井秀治氏。

旧永山邸をリニューアルして、
最初の1年間の来館者数の目標は、8,400名だったそう、
フタを開けてみると、なんと48,000名!!
思った以上の来館者数でした。
要因は、和洋折衷カフェナガヤマレストの盛況かと思われます。
週末には、22席の店内はいっぱいで待ち時間があるくらい。
若い女性がInstagramにパフェなどをいっぱいアップしてくれて
お客様が集まっているようです。

古い建築だけあって、維持管理が大変ですが
今はスタッフ5名と夜は警備員を配置しています。
また、庭の落ち葉拾いは
業者に頼むとお金がかかってしまうので
ボランティアを募集したりして対応しているそうです。

一部、二部を通して、関係者の旧永山邸に対する愛がふつふつと伝わってきました。
如何に歴史的建造物が優れていたとしても
愛がないと、その存在意義が薄れてしまいます。
愛が周りの人たちを巻き込んでいくのかな〜と。
旧永山邸は、とても居心地のいい空間となっています。

旧永山邸を見習って、小樽も活性化して行きたいなと思う次第でした。
とても勉強になりました。

 

歴史・文化資産を活かしたまちづくりの意義

◎誇りや愛着の持てる故郷を活性化し、観光や交流により、活力あるまちづくりを推進することができる

◎歴史・文化資産を読み解き、故郷の魅力を見出すことができる

◎歴史・文化資産の再生・活用により土地の記憶を次世代に継承することができる

 

 

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