旧三井銀行小樽支店研究会終了
こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。
先日は、最後の旧三井銀行小樽支店研究会に参加してきました。
今回のテーマは、旧三井銀行小樽支店の価値でした。
日本建築学会の建造物の評価と保存活用ガイドラインによると
- 歴史的価値
- 文化・芸術的価値
- 技術的価値
- 景観・環境的価値
- 社会的価値(地域社会・コミュニティ)
建物の価値を多角的に理解してもらうことを目的としている
このガイドラインに沿って
保存活用を考えて欲しいということです。
100年以上経っているだけで、歴史的価値がありますが
旧三井銀行小樽支店は、小樽の銀行街の形成の一角をなし
当時の銀行支店建築の形式をよくとどめていて(改装されていない)
当時の最新の技術を用いて作られ
今もその建築関連資料がしっかり残っているという
素晴らしい価値を持っています。
旧三井銀行小樽支店がつくられた1927年(昭和2年)頃は、
小樽は、全国13位の人口で
横浜、神戸、門司につぐ規模の貿易港で
北海道物資の集積港でした。
関東大震災直後であったため
地震・火災に強い日本独特の「鉄骨鉄筋コンクリート造」で
作られ、厳重な金庫扉を採用しました。
全国の石を取り寄せ、その中から決めた石は
北木石で、国会議事堂と一緒の石を使っています。
このように価値の高い歴史的建造物を
上手に保存、活用して
歴史と共に語り継いでいけたらいいなと思います。
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