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小樽芸術村の講座「小樽の文化資源と観光」へ


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

小樽旧寿原邸の一般開放が終わって土曜日に行われる小樽のセミナーに参加できるようになりました。

旧三井銀行小樽支店 国指定重要文化財

旧三井銀行小樽支店 国指定重要文化財

会場も久々に訪れました旧三井銀行小樽支店!かっこいい!こちらの灯は、当初あったものを復元したんだと思います。小樽芸術村になる前はなかった気がします。

天井が高い営業フロア

天井が高い営業フロア

11月26日は、小樽芸術村の講座「小樽の文化資源と観光」のひとつ「銀行街を中心とした小樽の歴史的建造物について」大好きな駒木先生の講座です!

建築の専門的なことは全く知らないのでわかりやすく説明してくれる駒木先生が本当にありがたいです。

アーチとキーストーン

アーチとキーストーン

レンガ積みをすると、窓やドアの穴は上をアーチにしないと崩れてしまうそう。アーチの一番頂点にあるのが、キーストーン!

柱の種類

柱の種類

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柱のことをオーダーといい下の土台もなく、上もシンプルなタイプは、ドリス式オーダー柱の下に土台があり、うえに渦巻の模様がついているのが、イオニア式オーダー

コリント式オーダー

コリント式オーダー

上に草の模様がついているのがコリント式オーダー

古代ギリシアの建築様式です。

ルネサンス様式 遠近法を活用

ルネサンス様式 遠近法を活用

一階部分は天井が高く、壁面の石の一つ一つが大きくゴツゴツしている二階部分は一階より天井が低く、石も小さく、凹凸が少ない三階部分はさらに天井低く、石もさらに小さく、凸凹なし遠近法を活用して、建物を大きく魅せる効果だそう!すごい!これから建物を気をつけて見ようと思います。

小樽にはいろんな時代の建築が残っている

小樽にはいろんな時代の建築が残っている

古代ギリシアから現代まで、いろんな建築様式の建物が狭い範囲にぎゅっと詰まって残っているのが、小樽の特徴です。… Continue Reading

小樽雪あかりの路2020 あったマルシェで箒のワークショップ


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

2020年の小樽雪あかりの路は、2月9日(日)〜16日(日)です。雪あかりの路に合わせて行われる旧三井銀行小樽支店の@Marché(あったマルシェ)は、2月8日(土)〜11日(火・祝)。

旧三井銀行小樽支店

旧三井銀行小樽支店

@Marché(あったマルシェ)

@Marché(あったマルシェ)

今回は、箒づくりのワークショップに出たくて旧三井銀行小樽支店の開館時間、11時に合わせて行ってきました。ほぼ11時だったはずなのに、行ってみると、もうすでに人がはいっていて、焦りましたが、無事ワークショップに参加できました。

金庫室で制作体験

金庫室で制作体験

『中津箒』さんの商品

『中津箒』さんの商品

真ん中にある小さな箒を自分で作ります。最初に箒の柄のところに巻く紐の色を選びます。なんと珍しくピンクを選びました。べんがらピンク!

なんと足を使います!

なんと足を使います!

ピンクの紐を自分で巻いていきます。力加減とまっすぐ均等にとか意識しながら。

私が制作体験している間、20代くらいのカップルが箒をじっくり見ていました。若い人たちにとっては、かなり新鮮に違いありません。

いろんな柄の箒たち

いろんな柄の箒たち

毛先が柔らかくて、畳を掃除するには最適だそうです。もちろんフローリングにも優しいとのこと。

1本1万円以上しますのであら!素敵!気に入ったわ〜!買いましょう!なんてなる商品ではありません。

ですが、その若い女性が気に入ったようでその場でお買い上げ!!(驚)

私も「これで寿原邸を掃除するとめっちゃいいな〜」って思いましたが、そこでは買えませんでした…

でも、1点1点違うので、この機会を逃したらもう2度とこの箒を買えないかもしれません。

一期一会

いつも優柔不断で決断力の無い私。「見習おう」と思いました。

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小樽の未来を夢見て、小樽100年プロジェクト


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

5月25日(土)に小樽100年プロジェクト・セミナーに参加してきました。

会場は旧三井銀行小樽支店

会場は旧三井銀行小樽支店

参加費は無料

参加費は無料

100名以上もの参加者がいて、関心の高さが伺えます。

全国町並み保存連盟小樽総会が開かれたその記念セミナーとして神戸芸術工科大学教授 西村幸夫氏が基調講演を。

全国からみた小樽のまちづくり運動と未来

全国からみた小樽のまちづくり運動と未来

小樽運河と石造倉庫群

小樽運河と石造倉庫群

小樽運河保存運動で変わった運河埋め立て計画

小樽運河保存運動で変わった運河埋め立て計画

小樽運河保存運動時代の新聞

小樽運河保存運動時代の新聞

小樽運河保存運動は、行政の計画をただ反対するだけでなく代替案を出し、運河に賑わいを作って、生活の場にしたという全国的にも極めて珍しい事例だそうです。

行政は、自分たちが間違っていたことを認めたくないので計画をひっくり返すことはまずあり得ないそうです。

最後には「小樽宣言」が!

最後には「小樽宣言」が!

〜小樽の歴史的建造物と文化財を活かすまちづくり宣言〜

 

わがまち小樽は「近代」の歴史的建造物とそのまちなみに特色があり、それが市民の誇りであるとともに多くの観光客が訪れる貴重な財産になっています。まちの遺産の大切さを見出す契機は、都市計画による道路建設によって埋め立てられようとした運河とその周辺の石造り倉庫群を保存し活用を提案した市民運動であり、1970年代において歴史的建造物を生かすまちづくりの活動として全国でも先駆けとなりました。道路建設と運河保存は、ともに小樽の発展を目指すものでしたが、その根拠の違いにより議論は10年に及びました。長きにわたる議論は、まちの特色を見出して新たなまちづくりを考えるきっかけとなり、北海道で最初の景観条例をつくり、市民と各界、行政が時間をかけて今日の歴史と自然を生かすまちに変容させてきました。一方、小樽市景観計画と屋外広告物条例が目指す歴史を活かすまちづくりの趣旨にそぐわない状況も見られています。さて、主要な歴史的建造物は「近代」の建設であるが故に耐用年数と修理方法が新たな課題であり、まして、現在の維持体制のままでは大規模な地震などの災害が起きると存続できる保証はありません。とくに鉄筋コンクリート造は100年を経過したものもあり一般的な耐用年数に達していますが、国の文化財の建造物においてもその修理方法は確立していないのが現状です。そのため法律や制度にもとずいて最新の修復技術を随時導入して維持、保全と活用をおこなうことによって、小樽の「近代」の歴史的建造物とそのまちなみが全国で随一となり、ひいては市民がまちに一層誇りを持つことになります。本日開催の全国町並み保存連盟小樽総会記念 小樽100年プロジェクト・セミナーの提言と討議を踏まえて、小樽の未来100年の大計を行政・各界そして市民団体が共に考え、歴史的建造物と文化財を活かすまちづくりを推し進め、子供や孫たちへその価値を伝えて行くことをここに宣言します。

2019年5月25日

小樽100年プロジェクト・セミナー実行委員会代表 駒木 … Continue Reading

小樽雪あかりの路2019 ちえちえツアー


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

今年も待ちに待った「小樽雪あかりの路」に行ってきました!

私が小樽雪あかりの路が大好きな理由は、あったかさです。

今年、第21回目を迎える「小樽雪あかりの路」。今や冬の北海道を代表する風物詩に成長してまいりました。今回も、「人のぬくもり」を大切に、一人ひとりのボランティア、市民が手づくりの「あったかさ」を込めて、訪れた人をおもてなしします。移ろいやすい時代だからこそ、いつまでも変わらない「あったかさ」を大事にしています。

  《小樽雪あかりの路HPより》

札幌から #美女四天王 という怪しいハッシュタグをつけた4人組で、高速バスおたる号に乗って、出かけました。

昨年は、うっかりスイーツを工程に忘れておりましたのでまずスイーツを!

昭和3年創業の洋菓子店「米菓堂」

行ってみたかったけど、なかなか一人で入る勇気のなかった「米菓堂」(べいかどう)さんへ!

なかなかハードルの高い外観「米菓堂」

なかなかハードルの高い外観「米菓堂」

花園銀座商店街にあります。こちらで有名なのは、マッサンとリタのリタが愛したというアップルパイ!

お店に入って右側にショーケースがあり、その奥に喫茶コーナーがあります。残念ながら、噂のアップルパイが1ピースしかありませんでした〜〜〜失敗です!予約すべきでした…売り切れるほど、人気のようです。

渋い店内でそれぞれ好きなケーキを頼みました

渋い店内でそれぞれ好きなケーキを頼みました

私が頼んだモンブランも美味しかったです!アットホームな接客も小樽らしいポイントです。

「金融資料館」日本銀行旧小樽支店で1億円体験!

最初の工程にはなかったのですが、入ったことないということで入場も無料だし、ちらっと入ってみることにしたのが「金融資料館」です。北のウォール街と小樽が呼ばれた所以でもある立派な歴史的建造物です。

日本銀行旧小樽支店の建物は、赤レンガで有名な東京駅の設計者・辰野金吾とその弟子である長野宇平治らが設計し、1912(明治45)年7月に完成しました。辰野金吾は、日本銀行本店や東京駅をはじめ全国各地に数多くの建築作品を残すとともに、日本の近代建築の礎を築いた人として知られています。  《金融資料館HPより》

吹き抜けの天井や金庫、北のウォール街のミニチュアなんかの展示をささっと見てメインの1億円持ち上げ体験を!

1億円持ち上げます〜〜〜

1億円持ち上げます〜〜〜

以前は、一つしかありませんでしたが、今回2つありました!人気の体験のようですね。

1万円札への顔ハメもありました!

1万円札への顔ハメもありました!

 

旧三井銀行小樽支店にて@マルシェ!

めっちゃ楽しみにしていたのは、旧三井銀行小樽支店でのあったマルシェ

とっても美しい歴史的建造物の中で、センスのいい雑貨屋さんが出店されます。34店も参加ということで、昨年よりかなりボリュームアップ。見応えたっぷりでした〜〜〜

旧三井銀行小樽支店1階より

旧三井銀行小樽支店1階より

大理石のカウンターに、素敵なアクセサリーなどが並びます。どのお店もセンス抜群。

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半日小樽観光は、おたる政寿司で〆


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

先日、父の一年祭を終えた後親戚を小樽にご案内することになりました。ランチにおたる政寿司を予約していたのと似鳥美術館へ行きたいとのことで、時間がなく、どこへ行こうか迷いましたが

まずはココへ。

高台で小樽湾を一望できる小樽水天宮

高台で小樽港を一望できる小樽水天宮

眺めがいいだけで、気持ちがいいコチラ。天狗山からもキレイですが、そこまで行く時間がない時はこちらへ。近隣に寿原邸や板谷邸などの昔のお金持ちの豪邸が見られるのもポイントです。

そして、似鳥美術館へ。

小樽芸術村のメイン「ニトリ美術館」

小樽芸術村のメイン「似鳥美術館」

かつて作家・小林多喜二が働いていた旧北海道拓殖銀行小樽支店が美術館になりました。夏に来た時は、まだ改装中だった1階がステンドグラスギャラリーになっていてとっても素敵でした。観覧は、4階から、横山大観などの日本画。3階は、岸田劉生をはじめとする日本・海外の洋画。2階は、高村光雲などの木彫。地下1階は、アールヌーヴォー・アールデコ グラスギャラリー。

なかなか見ごたえがあります。

その後は、旧三井銀行小樽支店へ。

旧三井銀行小樽支店のプロジェクションマッピング

旧三井銀行小樽支店のプロジェクションマッピング

こちらは、本当は似鳥さんが美術館にするために購入したのですが建物自体が大変素晴らしいので、銀行そのままで残したいという有識者の意見を取り入れ、そのまま残すことにした建物です。

公開するにあたって、なるべく元を生かし建物に負担をかけないように、考えに考えて修復されています。

ちょうどプロジェクションマッピングもしていて、ゆったり椅子に座って、楽しむことができました。

そして、ランチを予約していたおたる政寿司へ。

特別に奥のカウンターにて三代目のお寿司を堪能

特別に奥のカウンターにて三代目のお寿司を堪能

私たち7名のために、三代目が一人で振舞ってくれました。予算だけ伝えておいて、後はお任せです。三代目の手元が見え、ワクワクします。

季節のものから、小樽ならではのものを織り交ぜてとっても美味しく、素晴らしい時間を提供してくれました〜〜〜

たちのてんぷら

たちのてんぷら

小樽に栄華をもたらした鰊Continue Reading

旧三井銀行小樽支店研究会終了


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

先日は、最後の旧三井銀行小樽支店研究会に参加してきました。

旧三井銀行小樽支店

小樽芸術村 旧三井銀行小樽支店

今回のテーマは、旧三井銀行小樽支店の価値でした。

日本建築学会の建造物の評価と保存活用ガイドラインによると

  1. 歴史的価値
  2. 文化・芸術的価値
  3. 技術的価値
  4. 景観・環境的価値
  5. 社会的価値(地域社会・コミュニティ)

建物の価値を多角的に理解してもらうことを目的としているこのガイドラインに沿って保存活用を考えて欲しいということです。

100年以上経っているだけで、歴史的価値がありますが旧三井銀行小樽支店は、小樽の銀行街の形成の一角をなし当時の銀行支店建築の形式をよくとどめていて(改装されていない)当時の最新の技術を用いて作られ今もその建築関連資料がしっかり残っているという素晴らしい価値を持っています。

旧三井銀行小樽支店がつくられた1927年(昭和2年)頃は、小樽は、全国13位の人口で横浜、神戸、門司につぐ規模の貿易港で北海道物資の集積港でした。

関東大震災直後であったため地震・火災に強い日本独特の「鉄骨鉄筋コンクリート造」で作られ、厳重な金庫扉を採用しました。全国の石を取り寄せ、その中から決めた石は北木石で、国会議事堂と一緒の石を使っています。

 

このように価値の高い歴史的建造物を上手に保存、活用して歴史と共に語り継いでいけたらいいなと思います。

旧三井銀行小樽支店研究会

旧三井銀行小樽支店研究会

 

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こだわりの旧三井銀行小樽支店の修繕工事


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

いよいよ9回目となりました「旧三井銀行小樽支店研究会」今回は、旧三井銀行小樽支店の修繕をされた方の生の声が聞けるというとても貴重な会でした。

旧三井銀行小樽支店研究会のチラシ

旧三井銀行小樽支店研究会のチラシ

今回はいろいろな問題があり、写真撮影不可、ここだけの話が多く、参加者はワクワクでした。

最初は美術館にしようと思っていたこの建物ですがいろいろな理由があり、そのままこの建物を見てもらおうということになったそうです。

曾禰中條建築事務所と竹中工務店により大正15年に起工し、昭和2年に竣工されました。かなりの年月が経つ建物ですが、耐震性には、まったく問題ありませんでした。

できるだけ建設当時のものに再現したいということで床に貼ってあったパンチカーペットを撤去し全て手作業で綺麗に掃除をしたそうです。

機械を使って掃除をすると、ピカピカになってしまうからとのこと。手が込んでいます。

回廊の手摺は、高さが低かったので取り外し可能な手摺を追加で取り付けて安全にしました。

ボイラー設備も更新し、スチーム暖房を復元。

蛍光灯の照明を撤去し建設当時の照明器具を複製して取り付け。

天井吊り下げの水銀灯を撤去し全照明器具をLED化。

取り外し可能な配線ダクトを新設。

個別無線制御スポット照明を使用。

これがすごい!WiFiでスポットライトを全部操作できるので複雑な配線がいらないのです。だから必要なくなったら、すぐ復元できるようになっています。

建物に負荷をかけず当時の様子を再現することにこだわって修繕してくださいました。

 

また、雨漏りで濡れた跡がシミになっているお部屋の壁紙も張り替えずにそのままの状態で展示をしています。

これは、曾禰中條建築事務所も雪国での建築になれていなかった証拠になります。雪解けの水が大量すぎて処理しきれず、2Fの裏の屋根にあふれてしまっていたそうです。

2Fの屋根への入り口

2Fの屋根への入り口

今回の修繕工事でこちらも改善しました。

 

この建物がいい状態で残っているのはやはり今までの使用者が愛着を持ってずっと使ってきてくれていたからだなと思いました。

ニトリさんの前にこの建物の持ち主だった石屋製菓さんも使用はしていなかったけど冬場にきちんと暖房を入れてくれていたからそのままの状態で保っていたそうです。

ちょっと暖房をいれなかったら、すぐ建物もダメージが出たそうです。

 

これからもずっと歴史とともに大切に受け継いで行きたいものです。

感動のお話でした。

天井のプロジェクションマッピング!

天井のプロジェクションマッピング!

最後に開館時に行っている四季のプロジェクションマッピングを見せていただきました!オープン直前の似鳥さんの思いつきで現場の方は大変だったと思いますがプロジェクションマッピングのアイディア、とってもいいです〜〜〜!

さすがですね!できる人はヒラメくんですよね!

ぜひ小樽へ行って、ご覧ください!

 

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旧三井銀行小樽支店の設計をした曾禰中條事務所


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

日曜日は、旧三井銀行小樽支店研究会でした。

第7回目の開催で、テーマは『曾禰中條事務所と日本の近代建築』。

京都工芸繊維大学 工学科学部造形科学領域デザイン・建築系の石田潤一郎教授のお話でした。

旧三井銀行小樽支店を設計したのは、曾禰中條事務所です。

曾禰中條事務所とは、曽禰達蔵と中條精一郎の二人の所長の建築事務所です。

代表的な建築としては、慶應義塾大学図書館(明治の時計塔)日本郵船神戸支店(あれやこれやの近代建築)日本郵船大阪支店(大林組)鹿児島県庁本館(建築ノスタルジア)華族会館(復刻建築の世界)小笠原伯爵邸(小笠原伯爵邸)明治屋ビル(kyobashi times

曽禰達蔵は、戊辰戦争に従軍した後、工部大学校造形学科に入りその後工部省に入省し、三菱に入社したという異色の経歴を持っています。

中條精一郎は、帝国大学造形学科に入学し、建築学科の第1期生として卒業し文部省に入省。札幌農学校の移転新築を担当し、7棟の設計をしました。

曽禰達蔵は、コンドルに学びました。

ジョサイア・コンドル はイギリスのロンドン出身の建築家でお雇い外国人として来日し、新政府関連の建物の設計を手がけました。そして、工部大学校の教授として辰野金吾ら、創成期の日本人建築家を育成し、明治以後の日本建築界の基礎を築いたそうです。(ウィキペディアより)

工部大学校の曽禰達蔵の卒業論文について、コンドルは「論文はこれ以上ないくらいによく配慮され、熟考されています。日本のための新しい様式の提案を導き出す芸術的考察、及びすべての実地上の面は実によく考えられています」と講評しているそうです。

 

当時の日本を代表する建築家が旧三井銀行小樽支店を設計しました。細部に至るまで、細工が施されていて、その存在感はハンパありません。内部も見応えがあります。

日常的にこんな素敵な銀行と触れ合えていた小樽市民がうらやましい限りです。

旧三井銀行小樽支店

旧三井銀行小樽支店

 

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北のウォール街を作った人々について学ぶ


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

第3回目の旧三井銀行小樽支店研究会に参加してきました。

今回のテーマは、「北のウォール街の経済」で小樽商科大学副学長の江頭進先生がお話しくださいました。

旧三井銀行小樽支店研究会

旧三井銀行小樽支店研究会

小樽は「北のウォール街」という言われ方をしていますが日本人のどのくらいの人が知っているのだろう?

本当のウォール街は北緯40度小樽は北緯43度なので、少し北にありますね。日本銀行をはじめ、多くの立派な銀行建築が並んでいるところを見ると「北のウォール街」と言われて、遜色なく思えます。

そんな小樽の経済を動かした一人目は小豆将軍と呼ばれていた高橋直治。

新潟からやってきて、新潟から産物を移入し道内の海陸物の移出をしさらには海外貿易も手がけていました。

高橋直治の邸宅として有名なのが、寿原邸です。

 

二人目は、小樽の海運王 藤山要吉。

秋田からやってきて、藤山汽船と藤山海運の他に漁場の経営もしておりました。小樽公会堂や小樽高商の建設に寄付をしてくれています。

ロシアへりんごや玉ねぎ、ビールなど輸出していたそうです。700tほどの小型船で輸出していたというのもすごいです。

 

三人目は、2000t近い大型船を保有していた板谷宮吉。

雑貨屋さんから始まり、精米業、醤油醸造業そして、海運業と事業を拡大しました。日露戦争の際には、旅順港閉塞作戦に船舶を2隻も提供して、名声を得ました。

高台にある旧板谷邸からは、小樽港を一望できます。

 

小樽の経済を動かした商人たちはみな「小樽を少しでもいい街にしよう!」という気概があり儲けるだけでなく、小樽にいろんな寄付などもしてくれました。

 

商人の街 小樽 

この名に恥じない街でありたいと札幌市民の私が思った次第です(笑)

三井銀行内部カウンター越しに

三井銀行内部カウンター越しに

 

 

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旧三井銀行小樽支店研究会で小樽のまちの成り立ちを学ぶ


ハッピーバレンタイン!今日は朝からドキドキの方も多いのでしょうか?愛を告白するのではなく、すっかりバレンタインは感謝を示す日になりました今日この頃です。

こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

おたる案内人ではありますが、全然深くは勉強していないのでテキストに書いてあることしかわかりません。

そこに「ニトリ小樽芸術村」さんが小樽を学ぶ研究会を開催すると話を聞き、喜んで参加してきました。

情報が遅く、残念ながら1回目を逃してしまい、2回目からの出席です。

旧小樽三井銀行小樽支店研究会

何度見ても、かっこいい外観です。

昭和2年に竣工の鉄骨鉄筋コンクリート造でルネッサンス様式。

旧三井銀行小樽支店

旧三井銀行小樽支店

看板もおしゃれ。

研究会の看板

研究会の看板

入り口

入り口

特別感のある重厚な入り口でワクワクしながら入ります。

第二回 小樽のまちの成り立ち

入り口を入って、カウンターの中での講義です。およそ100名ほどが受講しておりました。

講演中は写真禁止でした

講演中は写真禁止でした

今回は、小樽市総合博物館の学芸員で館長の石川直章さんが「小樽のまちの成り立ちー旧三井銀行から小樽の歴史をみる」と題して講演してくださいました。

小樽は鰊で栄えたと言われています。身欠きニシンではなく、肥料としての鰊粕が需要があり、北前船で内地に移出していました。一時期は、一晩で9億〜10億円を稼いだというのですから想像を絶します。

また、日本で三番目にできた鉄道として知られる幌内鉄道。これは幌内の石炭を小樽港まで運び出すために作られ、この石炭が日本の近代化を支えたと言えます。

明治2年の小樽の人口は、2,600人。明治30年には、55,000人。明治40年には、90,000人。北海道に開拓移民が増加したのですが中でも小樽は特筆すべき増加で小樽に来れば、なんとかなると思われていたようです。

小樽港は、北海道の水産物だけでなく鉄道で運ばれた道央・道東の農産物も集まり商港として、神戸・横浜についで第3位にまでなりました。

多くの物資が小樽港に集まることによって倉庫業が発展しました。また、集まった原材料を利用して精米や醸造業も発展し手形決済の必要性に伴い、銀行が登場しました。

明治39年に日本銀行小樽支店ができ、三井銀行も小樽支店をつくったことから多くの金融機関が小樽に進出しました。最盛期には、25行の銀行があったそうです。

 

いやいや小樽すごいです!その当時の銀行建築の数々が小樽に風格をもたらしています。この素晴らしい建築を壊さずに活用してくださっている方々に感謝!感謝!です。もし壊してしまったら、この歴史に思いをはせる人が激減してしまっているでしょうし観光の小樽の姿はなかったに違いありません。(小樽運河については今回出てきませんでしたので、また後ほど)

旧三井銀行小樽支店の内部見学

講義の後は、自由に内部見学ができました。先日はクローズだったところも見ることができました!ちょっとだけご紹介します。

地下の金庫室Continue Reading
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