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旧三井銀行小樽支店研究会終了


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

先日は、最後の旧三井銀行小樽支店研究会に参加してきました。

旧三井銀行小樽支店

小樽芸術村 旧三井銀行小樽支店

今回のテーマは、旧三井銀行小樽支店の価値でした。

日本建築学会の建造物の評価と保存活用ガイドラインによると

  1. 歴史的価値
  2. 文化・芸術的価値
  3. 技術的価値
  4. 景観・環境的価値
  5. 社会的価値(地域社会・コミュニティ)

建物の価値を多角的に理解してもらうことを目的としているこのガイドラインに沿って保存活用を考えて欲しいということです。

100年以上経っているだけで、歴史的価値がありますが旧三井銀行小樽支店は、小樽の銀行街の形成の一角をなし当時の銀行支店建築の形式をよくとどめていて(改装されていない)当時の最新の技術を用いて作られ今もその建築関連資料がしっかり残っているという素晴らしい価値を持っています。

旧三井銀行小樽支店がつくられた1927年(昭和2年)頃は、小樽は、全国13位の人口で横浜、神戸、門司につぐ規模の貿易港で北海道物資の集積港でした。

関東大震災直後であったため地震・火災に強い日本独特の「鉄骨鉄筋コンクリート造」で作られ、厳重な金庫扉を採用しました。全国の石を取り寄せ、その中から決めた石は北木石で、国会議事堂と一緒の石を使っています。

 

このように価値の高い歴史的建造物を上手に保存、活用して歴史と共に語り継いでいけたらいいなと思います。

旧三井銀行小樽支店研究会

旧三井銀行小樽支店研究会

 

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こだわりの旧三井銀行小樽支店の修繕工事


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

いよいよ9回目となりました「旧三井銀行小樽支店研究会」今回は、旧三井銀行小樽支店の修繕をされた方の生の声が聞けるというとても貴重な会でした。

旧三井銀行小樽支店研究会のチラシ

旧三井銀行小樽支店研究会のチラシ

今回はいろいろな問題があり、写真撮影不可、ここだけの話が多く、参加者はワクワクでした。

最初は美術館にしようと思っていたこの建物ですがいろいろな理由があり、そのままこの建物を見てもらおうということになったそうです。

曾禰中條建築事務所と竹中工務店により大正15年に起工し、昭和2年に竣工されました。かなりの年月が経つ建物ですが、耐震性には、まったく問題ありませんでした。

できるだけ建設当時のものに再現したいということで床に貼ってあったパンチカーペットを撤去し全て手作業で綺麗に掃除をしたそうです。

機械を使って掃除をすると、ピカピカになってしまうからとのこと。手が込んでいます。

回廊の手摺は、高さが低かったので取り外し可能な手摺を追加で取り付けて安全にしました。

ボイラー設備も更新し、スチーム暖房を復元。

蛍光灯の照明を撤去し建設当時の照明器具を複製して取り付け。

天井吊り下げの水銀灯を撤去し全照明器具をLED化。

取り外し可能な配線ダクトを新設。

個別無線制御スポット照明を使用。

これがすごい!WiFiでスポットライトを全部操作できるので複雑な配線がいらないのです。だから必要なくなったら、すぐ復元できるようになっています。

建物に負荷をかけず当時の様子を再現することにこだわって修繕してくださいました。

 

また、雨漏りで濡れた跡がシミになっているお部屋の壁紙も張り替えずにそのままの状態で展示をしています。

これは、曾禰中條建築事務所も雪国での建築になれていなかった証拠になります。雪解けの水が大量すぎて処理しきれず、2Fの裏の屋根にあふれてしまっていたそうです。

2Fの屋根への入り口

2Fの屋根への入り口

今回の修繕工事でこちらも改善しました。

 

この建物がいい状態で残っているのはやはり今までの使用者が愛着を持ってずっと使ってきてくれていたからだなと思いました。

ニトリさんの前にこの建物の持ち主だった石屋製菓さんも使用はしていなかったけど冬場にきちんと暖房を入れてくれていたからそのままの状態で保っていたそうです。

ちょっと暖房をいれなかったら、すぐ建物もダメージが出たそうです。

 

これからもずっと歴史とともに大切に受け継いで行きたいものです。

感動のお話でした。

天井のプロジェクションマッピング!

天井のプロジェクションマッピング!

最後に開館時に行っている四季のプロジェクションマッピングを見せていただきました!オープン直前の似鳥さんの思いつきで現場の方は大変だったと思いますがプロジェクションマッピングのアイディア、とってもいいです〜〜〜!

さすがですね!できる人はヒラメくんですよね!

ぜひ小樽へ行って、ご覧ください!

 

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旧三井銀行小樽支店研究会で銀行建築を学ぶ


今日は朝早めに来て、気持ちのいいスタートを切れました。

こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

日曜月曜とスケジュール満載で充実感たっぷりで過ごしました。やることいっぱいで、何か忘れてやいないかが心配です。

さて、充実のお休みの一つは、毎月1回通っている「旧三井銀行小樽支店研究会」です。

今回は、小樽の銀行建築【まち歩き】でした。

旧三井銀行小樽支店内の様子

旧三井銀行小樽支店内の様子

座学はちょっとだけ。

100名ほどが3班に分かれて、3行を観て周りました。私は、建築史家の駒木定正氏のグループになりました。

旧第一銀行小樽支店

大正13年に建てられた鉄筋コンクリート造4階建の建物です。現在は、トップジェントファッションコアの縫製工場として使われていて普段は一般人は入ることはできません。

旧第一銀行小樽支店の外観

旧第一銀行小樽支店の外観

現在は、外側がとてもシンプルになっていますが、元々は装飾が施されれていたようです。

ディスプレイスペースがもとの銀行の入り口です

ディスプレイスペースがもとの銀行の入り口です

特別に中に入れていただきました。

柱の装飾が独特です

柱の装飾が独特です

 

旧日本銀行小樽支店

こちらは現在、金融資料館として、開放されています。3年かけて明治45年に完成したレンガ造りの建物です。設計は、日本近代様式建築の先駆者である辰野金吾、長野宇平治、岡田信一郎がしています。しかも小樽支店は、日本銀行の中でも本店、大阪支店に次ぐ3番目の建築費で作られました。小樽の栄華を物語っていますね。

今回は、一般の人が入れない場所に案内していただきました。

天井の装飾に日銀マークが!

天井の装飾に日銀マークが!

素敵な天井

素敵な天井

二階から営業室を見たところ

二階から営業場を見たところ

真ん中には柱のない広い空間です。柱の上には、守り神のフクロウの意匠が照らされています。

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北のウォール街を作った人々について学ぶ


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

第3回目の旧三井銀行小樽支店研究会に参加してきました。

今回のテーマは、「北のウォール街の経済」で小樽商科大学副学長の江頭進先生がお話しくださいました。

旧三井銀行小樽支店研究会

旧三井銀行小樽支店研究会

小樽は「北のウォール街」という言われ方をしていますが日本人のどのくらいの人が知っているのだろう?

本当のウォール街は北緯40度小樽は北緯43度なので、少し北にありますね。日本銀行をはじめ、多くの立派な銀行建築が並んでいるところを見ると「北のウォール街」と言われて、遜色なく思えます。

そんな小樽の経済を動かした一人目は小豆将軍と呼ばれていた高橋直治。

新潟からやってきて、新潟から産物を移入し道内の海陸物の移出をしさらには海外貿易も手がけていました。

高橋直治の邸宅として有名なのが、寿原邸です。

 

二人目は、小樽の海運王 藤山要吉。

秋田からやってきて、藤山汽船と藤山海運の他に漁場の経営もしておりました。小樽公会堂や小樽高商の建設に寄付をしてくれています。

ロシアへりんごや玉ねぎ、ビールなど輸出していたそうです。700tほどの小型船で輸出していたというのもすごいです。

 

三人目は、2000t近い大型船を保有していた板谷宮吉。

雑貨屋さんから始まり、精米業、醤油醸造業そして、海運業と事業を拡大しました。日露戦争の際には、旅順港閉塞作戦に船舶を2隻も提供して、名声を得ました。

高台にある旧板谷邸からは、小樽港を一望できます。

 

小樽の経済を動かした商人たちはみな「小樽を少しでもいい街にしよう!」という気概があり儲けるだけでなく、小樽にいろんな寄付などもしてくれました。

 

商人の街 小樽 

この名に恥じない街でありたいと札幌市民の私が思った次第です(笑)

三井銀行内部カウンター越しに

三井銀行内部カウンター越しに

 

 

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