石の街・小樽 石造建築物の魅力を再発見3
こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。
小樽市総合博物館主催の博物館ゼミナール小樽学という講座が
開催されていました。
その第18講のテーマは
「石の街・小樽 石造建築物の魅力を再発見」
これが3回に分けて行われたのですが
その3回目『札幌軟石と北の石文化 小樽軟石の仲間たち』の
講座を受けてきました。
軟石といえば、札幌軟石が有名です。
明治のはじめ、石材を用いた様式の建築技術を取り入れて
北海道の開拓を進めました。
札幌軟石は、加工しやすく耐火性に優れ、断熱性も兼ね備えていたので
軟石を用いた建物が多く造られてきました。
札幌軟石は、ほぼ灰色で白い軽石が所々混じっている感じです。
小樽軟石は、明治期に北前船が運んでくる物資を保管するための倉庫が必要となり
石を切り出して、石造倉庫を作りました。
札幌軟石と違い、海底で噴火した火山からできた石なので
石の中に、岩や砂がごちゃまぜに混ざりこんだり
重い石と軽い石がミルフィーユ状に層になっていたりするのが特徴です。
登別軟石は、ちょっと赤みがかっています。
太平洋に向けて流れ出た火砕流が固まってできた溶結凝灰岩で
主に土木工事に使用されました。
美瑛軟石は、アイボリー色で美瑛駅の北側で採掘されていました。
そこからさらに北部に広がる火砕流大地は
「パッチワークの丘」で有名な美瑛の丘稜地を形成しています。
昭和27年に竣工した美瑛駅舎には美瑛軟石が使われています。
留辺蘂(金華)軟石は、北見市留辺蘂で大正期から採掘されてきました。
この石材は北見市を中心に網走管内で広く使用されていました。
軟石によって、硬さが違うので
旧日本郵船小樽支店は小樽軟石が使われていますが
より強度が必要な窓枠の下に使われているのは、
硬い登別軟石が使われているのではないかと言われています。
最後に日本列島の軟石MAPです。
石のことを勉強したのは、大人になってから初めてですが
とっても面白かったです!
なんとなく札幌だと、「あ、札幌軟石を使っているな!」って
最近わかるようになりましたが、
これからは、小樽軟石はもちろん
他の地域の軟石にも注目してみようと思います。
もともと全然興味のなかった石について学んで
こんなに楽しいなんて、自分でもびっくりです。
小樽案内にも役立つ知識に感謝です!
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