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旧三井銀行小樽支店の設計をした曾禰中條事務所


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

日曜日は、旧三井銀行小樽支店研究会でした。

第7回目の開催で、テーマは『曾禰中條事務所と日本の近代建築』。

京都工芸繊維大学 工学科学部造形科学領域デザイン・建築系の石田潤一郎教授のお話でした。

旧三井銀行小樽支店を設計したのは、曾禰中條事務所です。

曾禰中條事務所とは、曽禰達蔵と中條精一郎の二人の所長の建築事務所です。

代表的な建築としては、慶應義塾大学図書館(明治の時計塔)日本郵船神戸支店(あれやこれやの近代建築)日本郵船大阪支店(大林組)鹿児島県庁本館(建築ノスタルジア)華族会館(復刻建築の世界)小笠原伯爵邸(小笠原伯爵邸)明治屋ビル(kyobashi times

曽禰達蔵は、戊辰戦争に従軍した後、工部大学校造形学科に入りその後工部省に入省し、三菱に入社したという異色の経歴を持っています。

中條精一郎は、帝国大学造形学科に入学し、建築学科の第1期生として卒業し文部省に入省。札幌農学校の移転新築を担当し、7棟の設計をしました。

曽禰達蔵は、コンドルに学びました。

ジョサイア・コンドル はイギリスのロンドン出身の建築家でお雇い外国人として来日し、新政府関連の建物の設計を手がけました。そして、工部大学校の教授として辰野金吾ら、創成期の日本人建築家を育成し、明治以後の日本建築界の基礎を築いたそうです。(ウィキペディアより)

工部大学校の曽禰達蔵の卒業論文について、コンドルは「論文はこれ以上ないくらいによく配慮され、熟考されています。日本のための新しい様式の提案を導き出す芸術的考察、及びすべての実地上の面は実によく考えられています」と講評しているそうです。

 

当時の日本を代表する建築家が旧三井銀行小樽支店を設計しました。細部に至るまで、細工が施されていて、その存在感はハンパありません。内部も見応えがあります。

日常的にこんな素敵な銀行と触れ合えていた小樽市民がうらやましい限りです。

旧三井銀行小樽支店

旧三井銀行小樽支店

 

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