小樽の未来を夢見て、小樽100年プロジェクト
Tags: 小樽100年プロジェクト, 旧三井銀行小樽支店, 歴史的建造物
こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。
5月25日(土)に小樽100年プロジェクト・セミナーに参加してきました。
100名以上もの参加者がいて、関心の高さが伺えます。
全国町並み保存連盟小樽総会が開かれたその記念セミナーとして神戸芸術工科大学教授 西村幸夫氏が基調講演を。
小樽運河保存運動は、行政の計画をただ反対するだけでなく代替案を出し、運河に賑わいを作って、生活の場にしたという全国的にも極めて珍しい事例だそうです。
行政は、自分たちが間違っていたことを認めたくないので計画をひっくり返すことはまずあり得ないそうです。
〜小樽の歴史的建造物と文化財を活かすまちづくり宣言〜
わがまち小樽は「近代」の歴史的建造物とそのまちなみに特色があり、それが市民の誇りであるとともに多くの観光客が訪れる貴重な財産になっています。まちの遺産の大切さを見出す契機は、都市計画による道路建設によって埋め立てられようとした運河とその周辺の石造り倉庫群を保存し活用を提案した市民運動であり、1970年代において歴史的建造物を生かすまちづくりの活動として全国でも先駆けとなりました。道路建設と運河保存は、ともに小樽の発展を目指すものでしたが、その根拠の違いにより議論は10年に及びました。長きにわたる議論は、まちの特色を見出して新たなまちづくりを考えるきっかけとなり、北海道で最初の景観条例をつくり、市民と各界、行政が時間をかけて今日の歴史と自然を生かすまちに変容させてきました。一方、小樽市景観計画と屋外広告物条例が目指す歴史を活かすまちづくりの趣旨にそぐわない状況も見られています。さて、主要な歴史的建造物は「近代」の建設であるが故に耐用年数と修理方法が新たな課題であり、まして、現在の維持体制のままでは大規模な地震などの災害が起きると存続できる保証はありません。とくに鉄筋コンクリート造は100年を経過したものもあり一般的な耐用年数に達していますが、国の文化財の建造物においてもその修理方法は確立していないのが現状です。そのため法律や制度にもとずいて最新の修復技術を随時導入して維持、保全と活用をおこなうことによって、小樽の「近代」の歴史的建造物とそのまちなみが全国で随一となり、ひいては市民がまちに一層誇りを持つことになります。本日開催の全国町並み保存連盟小樽総会記念 小樽100年プロジェクト・セミナーの提言と討議を踏まえて、小樽の未来100年の大計を行政・各界そして市民団体が共に考え、歴史的建造物と文化財を活かすまちづくりを推し進め、子供や孫たちへその価値を伝えて行くことをここに宣言します。
2019年5月25日
小樽100年プロジェクト・セミナー実行委員会代表 駒木 … Continue Reading