こだわりの旧三井銀行小樽支店の修繕工事
Tags: 旧三井銀行小樽支店, 旧三井銀行小樽支店研究会, 曾禰中條建築事務所
こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。
いよいよ9回目となりました「旧三井銀行小樽支店研究会」今回は、旧三井銀行小樽支店の修繕をされた方の生の声が聞けるというとても貴重な会でした。
今回はいろいろな問題があり、写真撮影不可、ここだけの話が多く、参加者はワクワクでした。
最初は美術館にしようと思っていたこの建物ですがいろいろな理由があり、そのままこの建物を見てもらおうということになったそうです。
曾禰中條建築事務所と竹中工務店により大正15年に起工し、昭和2年に竣工されました。かなりの年月が経つ建物ですが、耐震性には、まったく問題ありませんでした。
できるだけ建設当時のものに再現したいということで床に貼ってあったパンチカーペットを撤去し全て手作業で綺麗に掃除をしたそうです。
機械を使って掃除をすると、ピカピカになってしまうからとのこと。手が込んでいます。
回廊の手摺は、高さが低かったので取り外し可能な手摺を追加で取り付けて安全にしました。
ボイラー設備も更新し、スチーム暖房を復元。
蛍光灯の照明を撤去し建設当時の照明器具を複製して取り付け。
天井吊り下げの水銀灯を撤去し全照明器具をLED化。
取り外し可能な配線ダクトを新設。
個別無線制御スポット照明を使用。
これがすごい!WiFiでスポットライトを全部操作できるので複雑な配線がいらないのです。だから必要なくなったら、すぐ復元できるようになっています。
建物に負荷をかけず当時の様子を再現することにこだわって修繕してくださいました。
また、雨漏りで濡れた跡がシミになっているお部屋の壁紙も張り替えずにそのままの状態で展示をしています。
これは、曾禰中條建築事務所も雪国での建築になれていなかった証拠になります。雪解けの水が大量すぎて処理しきれず、2Fの裏の屋根にあふれてしまっていたそうです。
今回の修繕工事でこちらも改善しました。
この建物がいい状態で残っているのはやはり今までの使用者が愛着を持ってずっと使ってきてくれていたからだなと思いました。
ニトリさんの前にこの建物の持ち主だった石屋製菓さんも使用はしていなかったけど冬場にきちんと暖房を入れてくれていたからそのままの状態で保っていたそうです。
ちょっと暖房をいれなかったら、すぐ建物もダメージが出たそうです。
これからもずっと歴史とともに大切に受け継いで行きたいものです。
感動のお話でした。
最後に開館時に行っている四季のプロジェクションマッピングを見せていただきました!オープン直前の似鳥さんの思いつきで現場の方は大変だったと思いますがプロジェクションマッピングのアイディア、とってもいいです〜〜〜!
さすがですね!できる人はヒラメくんですよね!
ぜひ小樽へ行って、ご覧ください!
アイムは、あなたの想いを発信します!!
とってもためになるマーケティングコンサルタント藤村正宏師の ブログも見てね!↓↓↓↓