* You are viewing the archive for the ‘小樽のこと’ Category

小樽石蔵再生会主催「小樽石蔵アート展」2019


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟NPO法人小樽民家再生プロジェクト 理事の智恵子です。

2019年9月7日(土)に小樽石蔵再生会主催の「小樽石蔵アート展」が運河プラザ3番倉庫にて開催されました。

小樽石蔵アート展

小樽石蔵アート展

私は当日のお手伝いだけでしたが、なんとも準備が大変だったと思います。軟石アートはなんといっても大きいし、いろんな人に関わってもらいましたから!

中庭での軟石アート展

中庭での軟石アート展

手のひらサイズの軟石アート

手のひらサイズの軟石アート

軟石は、火山活動でできた石で軟らかく加工がしやすい石材です。北海道開拓期、火災から大切なものを守るために使われた建材がこの「軟石」です。小樽には多くの石蔵が大切に残されており、観光資源として有効活用されています。

私は、軟石に触れる体験を来場者にしていただき、軟石の説明をさせていただきました。

多くの方が軟石については、知っておりましたがこんなに軟らかいものかと改めて驚いておりました。札幌軟石と小樽系軟石の違いを見比べながら、小樽を散策していただくと、より楽しい散策になるかと思います〜

NPO法人小樽民家再生プロジェクトのパネル展

NPO法人小樽民家再生プロジェクトのパネル展

スピーカーのような軟石アート(笑)

スピーカーのような軟石アート(笑)

石蔵写真展

石蔵写真展

もうなくなってしまったであろう石蔵の写真も。今ある石蔵を大切にしていきたいものです。石蔵を活用したいと思っている人は多くいるのでどうにか保存する方向で考えたいものです。

園芸療法士によるハーブティーと切子硝子アート

園芸療法士によるハーブティーと切子硝子アート

Continue Reading

浴衣で粋な小樽めぐり2019@石と鉄


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

浴衣で粋な小樽めぐりの懇親会は17時半スタートととても早かったのでまだまだ夜は時間があります。

ということで、二次会へ!

小樽の歴史のある石蔵を使ったカフェバー石と鉄 STONE and IRONへ!

潮まつりで混んでいるかな〜と思い電話をかけてみましたが、繋がらずダメ元でお店を訪ねました。

やはりお店の中は混んでいました。しかし、テラス席はガラ空きです!4名分の椅子しかなかったのですが聞いてみたら、「いいよ」とのことで8席分作ってもらっちゃいました〜〜〜ありがとうございます!!

夜なので、気持ち良い気温になってきたテラス席

夜なので、気持ち良い気温になってきたテラス席

ワイングラスで日本酒をいただきました!オサレ〜〜〜〜!酔っ払いが8人も揃うんだから、外で正解でした(笑)中でしっとりと飲んでいる方に迷惑がかかりません〜

おつまみに3種類の異なったラムレーズンをいただき、食べ比べ〜

二人以外みんな日本酒好きのようでクイクイと飲みちょっと外でスペースがあるもんだからサルサつながりのお二人にサルサをちょっとおどってもらいました。

サルサタイム〜〜〜

サルサタイム〜〜〜

回ります〜〜〜

回ります〜〜〜酔いも回ります〜〜〜

私もちょっとだけ教えてもらいました。面白いかも〜〜〜私、あんまりリズム感がないから、踊ろうなんて思わないけど。ちょっとわかっていれば、なんか楽しめそう!

終電ギリギリまで飲みました。

オーナーに写真をとってもらいました

オーナーに写真をとってもらいました

最後は趣ある素敵な店内で写真を!

ぜひ次回は、少人数でゆったりカフェバーを楽しんでくださいね〜♪

小樽駅前

小樽駅前

石と鉄 STONE and IRON小樽市色内2丁目2番8号小樽駅から徒歩10分です!

 

アイムは、あなたの想いを発信します!!

Continue Reading

浴衣で粋な小樽めぐり2019@おたる潮まつり


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

浴衣で粋な小樽めぐりを年一回開催して、かれこれ7回目となりました。

今回は「おたる潮まつり」にあわせました。7月27日(土)は、当初一時雨予報ででしたが、当日は最高気温約30度の真夏日でピーカンでした!

小樽駅に15時集合

小樽駅に15時集合

今回は、リピーターがお一人の他は、みなさん初参加!総勢15名のご参加です。ありがとうございます!

まずは、旧手宮線に向かいます。おまつりなので、浴衣姿の方も多いです。

手宮線のがらす市をぶらり

手宮線のがらす市をぶらり

大人も子供も線路に乗りたくなります

大人も子供も線路に乗りたくなります

後ろからこどもが線路を激走〜

後ろからこどもが線路を激走〜

小樽以外のガラス雑貨屋さんも出店しています

小樽以外のガラス雑貨屋さんも出店しています

途中、NPO法人小樽民家再生プロジェクトの理事の川嶋さんのお店でビールやドライリンゴのサングリアをいただきました!

文化的なことを一つ入れて市立小樽文学館を見学することにしました。

企画展「いまプロレタリア芸術が面白い! 知られざる昭和の大衆文化運動」をしていました。蟹工船の小林多喜二は、秋田から小樽に移住してきて学校に通い、北海道拓殖銀行(拓銀)小樽支店に勤務してました。

市立小樽文学館前にて

市立小樽文学館前にて

少し文学館内で涼んだ後、再び手宮線を歩いて潮まつりのメインイベント「潮ねりこみ」を鑑賞。

[caption … Continue Reading

小樽ブランド「UNGA↑」


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

小樽ブランド「UNGA↑」(ウンガプラス)って、ご存知ですか?

今までになかった小樽土産です。お土産と言っては、もったいない(?)ほどセンスがいいんです。

コンセプトは

海運の街小樽から開運を…途切れないよう守られてきた流れを味方にあなたの運も開けますように。UNGA↑(うんがぷらす)は、人々に富と幸福をもたらした北前船にさながら七福神を乗せた宝船の姿を想い重ね、小樽を起点とした縁を大切に、「モノづくり」を通してこの地の魅力をお届けします。

とHPに書いてあります。

浪漫を感じますね。

地元小樽の企業がコンセプトにのっとった物作りをして北前船や縁起物をモチーフにした商品が揃っています。

小樽瓦焼バウム

小樽瓦焼バウム

パッケージも高級感あふれてレトロなデザインで更に運気アップとなれば、お土産に喜ばれること間違いなしです。

和三盆や七福宝船、石炭かりんとうなど手土産にしたいな!と思います〜

小樽運河プラザの売店や天狗山ロープウェイの山頂の売店JR小樽駅の北海道四季彩館などで販売されております。

 

私がとっても欲しいと思っているのは旧日本郵船小樽支店の室内装飾をモチーフにしたネックレスです!素敵すぎる〜〜〜!2種類あって、どっちにしようか迷いつつまだどちらも買ってないと言う…

先日、新宮商行さんのもくもくマーケットで販売されていたゼニキューブのネックレスもよかったな〜

FBから写真お借りしました《ZENI CUBE》

FBから写真お借りしました《ZENI CUBE》

あー悩ましい。アクセサリーにいつも全くお金をかけないので買えないんだろうな〜(笑)

 

アイムは、あなたの想いを発信します!!

とってもためになるマーケティングコンサルタント藤村正宏師の ブログも見てね!↓↓↓↓

藤村正宏ブログ

Zenibako Style Shop & GalleryとSNOW DROPS COFFEE


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

6/15(土)、新宮商行さんの「もくもくマーケットin銭函」を楽しんだ後は外にいて、冷えてしまった身体を温めようという事で銭函駅のすぐ横にある「Zenibako Style Shop & Gallery」さんへ!

すてきなギャラリーに併設されている「SNOW DROPS COFFEE」さんでお茶しました。

1階で席に着きましたが、2階席もあるということでちょっとだけ覗かせていただきました。

2階席もあり、ちょっとだけ覗き見に

2階席もあり、ちょっとだけ覗き見に

玄関入ってすぐに雑貨屋さん

玄関入ってすぐに雑貨屋さん

UNGA↑(プラス)も販売!

UNGA↑(プラス)も販売!

センスのいい雑貨はみているだけでテンションがあがります。

ちょっとずつ好きなものを集めて行けたらいいな〜

あったかカフェオレいただきました!

あったかカフェオレいただきました!

まったり過ごせました〜

ここはスコーンが有名なようなので、次回はスコーンを食べてみよう♪

 

この後、銭函駅へ向かうと2時間前くらいから事故で札幌小樽間の電車が停まっていたようで駅に人がいっぱいいました。3人いたので、タクシーで手稲駅に向かう事になりましたとさ。

 

 

アイムは、あなたの想いを発信します!!

とってもためになるマーケティングコンサルタント藤村正宏師の ブログも見てね!↓↓↓↓

藤村正宏ブログ

新宮商行さんのもくもくマーケットin銭函


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

6/15のスケッチ教室の後は、銭函の新宮商行さんで週末二日間開催の「もくもくマーケット」へ3人で行ってきました。

銭函駅を降りて、右側に歩いて行って大坂屋さんの石蔵の手前を右に曲がるとすぐ大きな看板がありました。

新宮商行さんの入り口

新宮商行さんの入り口

「もくもくマーケット」は新宮商行さんの薪ストーブや木の商品と触れ合う場所として今回初めて開かれたイベントでした。Facebookページで見かけていてとっても気になっていたんです。

樺太にあった女学校を移設したと言われる建物

樺太にあった女学校を移設したと言われる建物

とってもすてきな建物を事務所として使っておりました。こんな建物をHPで見かけたので、ぜひ行ってみたい!と思ったのです。

工場も木の建物

工場も木の建物

さすが木材の会社!

さすが木材の会社!白樺もすてき!

午前中は、賑わっていたようですが午後ちょっと遅く、肌寒く天候も下り坂だったので、そんなにお客様は多くありませんでした。

柏鹿 かわいい木製品

柏鹿 かわいい木製品

薪ストーブ・薪割用の斧など展示販売

薪ストーブ・薪割用の斧など展示販売

YUKIMICHI お洒落な雑貨屋さん

YUKIMICHI お洒落な雑貨屋さん

[caption … Continue Reading

スケッチ教室2019課外授業 小樽編


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

昨年から通っている札幌スケッチ教室の初の課外授業!行き先は、なんと私の好きな小樽です〜〜〜

10時に小樽駅に集合して、バスに乗って、小樽市総合博物館へ向かいます。今まで小樽市総合博物館に一度も行く機会がなかったのに今年はなぜか2回目(笑)

まあ旧手宮鉄道施設は、重要文化財なので来るべき場所ではありますが…

小樽市総合博物館入口

小樽市総合博物館入口

入場料 400円。

蒸気機関車がお出迎え

蒸気機関車がお出迎え

SLの運転室

SLの運転室

転車台と機関車庫1号

転車台と機関車庫1号

転車台とは、蒸気機関車の方向転換のための設備で、なんと現在も動きます!アイアンホース号がこれに乗って(?)出てきます。

機関車庫1号は、1908年竣工された、イギリス積みのレンガ造りの建物です。

アイアンホース号と機関車庫3号

アイアンホース号と機関車庫3号

アイアンホース号は、北海道で最も古い動態保存の蒸気機関車です。1909年アメリカのポーター社製でクラウドファンディングによって、修理され、2018年から博物館で運行されています。

機関車庫3号は、1885年竣工の現存する日本最古の機関車庫です。フランス積みのレンガ造りで北海道庁旧本庁舎にも携わった鉄道技師・平井晴二郎が設計したそうです!

機関車庫3号を描こうとこちらでスケッチを始めました。

11時半にアイアンホース号に乗れるということで、乗車駅へ向かうと、すでにいっぱいの人・人・人!絵を描いている時は、全然人がいなかったのに、びっくりです。

乗っている時に、写真を撮れなかったので、乗った後に記念の一枚♪

アイアンホース号に乗りました〜〜〜

アイアンホース号に乗りました〜〜〜

なかなか楽しかったです〜これが手宮線をずっと走っていったら、めっちゃ楽しいだろうな〜博物館内だけだと、距離も短いし、景色が今ひとつ。小樽の歴史を案内しながら、蒸気機関車の旅なんてステキだろうな〜

そんなこんなで、あっという間に時間が経って博物館の中をちら見して、お昼となりました。13時くらいかな。

ランチは、隣のリストランテトレノへ。

Continue Reading

小樽の古い民家を訪ねて ため息の散歩


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟NPO法人小樽民家再生プロジェクト理事の智恵子です。

2019年6月8日は、チラシ配りと会議の日でした。

民家を解体してしまう前にNPOに声をかけて欲しいというお願いのチラシです。

美しい街並みは小樽の魅力の一つです。古民家は、不動産としての価値はなくても、文化としての価値があると私たちは考えます。

3名で集合して、車で走りました。

高台にあるロケ地だったという家

高台にあるロケ地だったという家

こちらも高台の不思議なマークがついている家

こちらも高台の不思議なマークがついている家

高台でお庭に入れてくれたお家からの眺め!

高台でお庭に入れてくれたお家からの眺め!

高台には昔からお金持ちが住んでいたのでしょうね。古くても、立派なお家が多いです。話を聞けずに、チラシを入れてきたお宅もありますがしっかりとNPOの話を聞いてくださった方もいて「いい活動だね」と言ってくださったのは本当に嬉しいことです。なにせ飛び込みで話をしに行くので怪しいこと極まりないです(笑)私だったら、怪訝な顔をして、追っ払いかねない(笑)

  • 小樽に移住したい
  • 小樽でお店や工房を開きたい

小樽の雰囲気を気に入ってくれたそんな方達を素敵な古民家とマッチングさせたいなぁって思っています。

途中、代表が行ったことがないという水天宮にも。

水天宮はおまつりの準備中でした

水天宮はおまつりの準備中でした

NPOでマッチングしたゲストハウス「リトルバレル」へ。

築100年を超える建物でのゲストハウス

築100年を超える建物でのゲストハウス

中がどうなっているか大変気になるところだったのですがYOSAKOI期間中で満室で大忙しとのこと!中は見られませんでしたが、繁盛は何よりです!せっかくリノベーションしても、閑古鳥では大変ですから。

マッチング進行中

マッチング進行中

Continue Reading

浴衣で粋な小樽めぐり2019年は「おたる潮まつり」へ


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

毎年、おたる案内人の菅野さんと企画して札幌の人を小樽へ連れて行って小樽をもっと知ってもらおうという夏のイベント今年は「おたる潮まつり」に参加することにしました!

潮まつりは有名ですが、行ったことがない方がいっぱいいます。何を隠そうこの私も2年前まで行ったことなかったんです(笑)

浴衣で粋な小樽めぐり「おたる潮まつり」を楽しもう!

今回は「第53回おたる潮まつり」へ行って、手宮線のがらす市や潮ねりこみなどを楽しみます〜懇親会は、地元小樽の食材を贅沢に使用したイタリアン「ぴあっと」さんにて、小樽クイズもやりますよ♪《スケジュール予定》2019年7月27日(土)15:00 小樽駅(改札口周辺) 集合・受付     がらす市散策     小樽文学館or小樽市美術館     潮ねりこみ見学17:30 懇親会(オステリア・イル・ぴあっと・ヌォーボ)19:30 解散《会費》 4,500円 ※当日、集めます。お釣りの無いようご用意ください。〈人数〉20名限定〈受付締切〉7/20(土)札幌からいらっしゃる方◎JR(小樽行) 札幌 14:13発 → 14:45着◎高速バス[円山経由] 札幌 13:45発 → 14:53着ぜひこちらの便をご利用ください。※キャンセルは、前日までOKです。当日の連絡、また連絡がない場合は、キャンセル料全額かかりますので、ご了承ください。※傷害保険はついておりませんので、自己責任でお願い致します。主催者としては、責任を負いかねます。各自暑さ対策をしっかりお願いします。http://otaru.ushiomatsuri.net【浴衣のレンタルと着付けの申込】ドレスコードは浴衣になります!浴衣を持っていない方は、小樽の美容室「ツインクル」さんで特別価格でレンタルできますのでお早めにお申込ください!(受付7/20まで)◎着付け 〈女性〉2,700円 〈男性〉2,160円◎浴衣レンタルフルセット(浴衣レンタル 着付け 下駄付き) 今回は、特別に巾着もつけちゃいます〜〜〜♪ 〈女性〉5,400円〜 〈男性〉4,860円〜◎アップヘアー 2,700円~  ※税込み価格です。

小樽めぐりチラシ2019

小樽めぐりチラシ2019

 

Facebookのイベントページの「参加する」を押すだけでOKです!

 

 

アイムは、あなたの想いを発信します!!

Continue Reading

小樽の未来を夢見て、小樽100年プロジェクト


こんばんは!〝笑顔でコツコツ〟おたる案内人1級の智恵子です。

5月25日(土)に小樽100年プロジェクト・セミナーに参加してきました。

会場は旧三井銀行小樽支店

会場は旧三井銀行小樽支店

参加費は無料

参加費は無料

100名以上もの参加者がいて、関心の高さが伺えます。

全国町並み保存連盟小樽総会が開かれたその記念セミナーとして神戸芸術工科大学教授 西村幸夫氏が基調講演を。

全国からみた小樽のまちづくり運動と未来

全国からみた小樽のまちづくり運動と未来

小樽運河と石造倉庫群

小樽運河と石造倉庫群

小樽運河保存運動で変わった運河埋め立て計画

小樽運河保存運動で変わった運河埋め立て計画

小樽運河保存運動時代の新聞

小樽運河保存運動時代の新聞

小樽運河保存運動は、行政の計画をただ反対するだけでなく代替案を出し、運河に賑わいを作って、生活の場にしたという全国的にも極めて珍しい事例だそうです。

行政は、自分たちが間違っていたことを認めたくないので計画をひっくり返すことはまずあり得ないそうです。

最後には「小樽宣言」が!

最後には「小樽宣言」が!

〜小樽の歴史的建造物と文化財を活かすまちづくり宣言〜

 

わがまち小樽は「近代」の歴史的建造物とそのまちなみに特色があり、それが市民の誇りであるとともに多くの観光客が訪れる貴重な財産になっています。まちの遺産の大切さを見出す契機は、都市計画による道路建設によって埋め立てられようとした運河とその周辺の石造り倉庫群を保存し活用を提案した市民運動であり、1970年代において歴史的建造物を生かすまちづくりの活動として全国でも先駆けとなりました。道路建設と運河保存は、ともに小樽の発展を目指すものでしたが、その根拠の違いにより議論は10年に及びました。長きにわたる議論は、まちの特色を見出して新たなまちづくりを考えるきっかけとなり、北海道で最初の景観条例をつくり、市民と各界、行政が時間をかけて今日の歴史と自然を生かすまちに変容させてきました。一方、小樽市景観計画と屋外広告物条例が目指す歴史を活かすまちづくりの趣旨にそぐわない状況も見られています。さて、主要な歴史的建造物は「近代」の建設であるが故に耐用年数と修理方法が新たな課題であり、まして、現在の維持体制のままでは大規模な地震などの災害が起きると存続できる保証はありません。とくに鉄筋コンクリート造は100年を経過したものもあり一般的な耐用年数に達していますが、国の文化財の建造物においてもその修理方法は確立していないのが現状です。そのため法律や制度にもとずいて最新の修復技術を随時導入して維持、保全と活用をおこなうことによって、小樽の「近代」の歴史的建造物とそのまちなみが全国で随一となり、ひいては市民がまちに一層誇りを持つことになります。本日開催の全国町並み保存連盟小樽総会記念 小樽100年プロジェクト・セミナーの提言と討議を踏まえて、小樽の未来100年の大計を行政・各界そして市民団体が共に考え、歴史的建造物と文化財を活かすまちづくりを推し進め、子供や孫たちへその価値を伝えて行くことをここに宣言します。

2019年5月25日

小樽100年プロジェクト・セミナー実行委員会代表 駒木 … Continue Reading